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【和歌山】草薙悠弥、猪肉の料理を食べて応援【地方応援】
2022-06-23 21:37:10
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「今日は……和歌山だ」
只の日本人、今日は和歌山県を支援する。

今回も日本を応援する草薙悠弥である。
今回支援した県は――和歌山。
今回支援する業種は食品。
それも少し変わったものだ。

ジビエ。

猪肉である。
猪、獣害に悩まされる山の地からの支援要請でもあった。

猪や獣は畑を荒らす。
時折漁師、ハンターが時折獣を狩る。
ジビエの肉を有効活用したい。
そんな想いがあるようだった。

(仕留めた命を無駄にしない)
その気持ちは大事だと草薙は思う。

草薙も色々なものを色々な形で仕留める男。
共感するものはあった。

もったいない、精神は大事である。

(様々な食材が使われている)

ジビエ、猪肉。
トマト。
タマネギ等の野菜。

たくさんの人間が関わっている。

つまりこの支援を行う事で多くの人間が潤うという事だ。

(少々金がかかったが……支援だからな!)

それもまた良し。

「ガハハハハハハハハハ!」



「うむ!!出来た!!」

草薙はジビエのパイを暖めた。
ジビエはとても上手く調理されていた。

草薙は正直、ジビエのくさみなど殆ど気にしない。
だいたいのものは『美味い!』と食べる男であった。
だが、こうやってパイに包むのは中々いいアイディアである。

「肉をパイで包む!肉をパイで包む!!」

草薙は声に出した。

肉をパイで包む!!

いい響きだぞぉ!!

「食うぞ」

草薙はジビエで作られたパイを食った。

「美味い!!」

ジビエで作られたパイは美味かった。

肉がガッツリ入っている。
これはやはり猪肉だろう。

猪肉のガッツリ食感が口に入ってくる。
あふれる肉汁。
それにこれは……
(トマトか)
トマトが入っている。
日本の農家の皆さんが丹精込めて作ったトマト!
これが味に爽をもたらし、アクセントになる。

肉感たっぷりの猪肉!
そこにトマトがいいアクセントになっているのだ。
トマトの他にも椎茸など様々なものがはいっている。

そしてとても柔らかい。
とろけるような柔らかさ。
つやつやとした脂。少しさわっただけでツヤツヤとした脂が
手に乗る。だがそれが「脂だな」という感じがした。
美味い、そして肉のパイなのにどこか爽やかさがあった。

(いいな)

よく考えて調理されている。

草薙は感心した。

畑を荒らす猪を仕留め、その肉で作った猪肉料理。
ジビエのパイ。
その味は

「美味い!」

そして、この支援が和歌山で働く人達の助けになる。

「――良かった」

――支援して良かった。
草薙は思った。

支援は多くの人間に影響をもたらすだろう。
猪を狩る漁師、ハンター。
猪を料理する料理人
トマトなど、ジビエ料理を彩る食品を作る農家、生産者。
(まぁ、微々たるもんだがな)

ささやかな金額、ささやかな支援。
だが――

「――それもまた良し」

(頑張れよ、和歌山!)
(頑張れよ、ジビエ料理!)
(頑張れよ、関わる多くの日本人!)

草薙悠弥は日本を応援。
ジビエ料理、和歌山の人を応援したのであった。