2024-03-11 20:17:28
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草薙悠弥、食べて応援
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「今日は……東北だ」
只の日本人、草薙悠弥。
今回も日本を応援する草薙悠弥である。
今日は東北、仙台の味噌
今回支援する業種は食品。
――味噌汁。
東北の味噌汁である。
仙台。日本の東北に位置する。
伝統ある味噌。
だが今回、草薙が支援した所はその味噌だけでなく、味噌汁の具となるものがあった。
今回草薙が支援した所は特殊な趣があった。日本地方全体を活性化させる。日本の味噌を世界に売る。
そんな所からもらったのは、日本各地から支援、あるいは世界に販路を開き産業を活性化させたいという地方の味噌蔵から味噌を仕入れ、商品化。地方の特色を取り入れた味噌汁を幅広く売るというものだ。
それによって疲弊した日本の地方産業を活性化させる。
そのための支援を募ったものだ。
(それもまた良し)
良き事である。そこに草薙は支援した。今回はそれを通して東北、地方を支援である。
そしてその支援の返礼品としてもらったのが味噌汁。
その中から
「美味そうだ!」
東北の味噌汁を選択。
地方の特色を仕入れた味噌商品。
それは遠く離れた地にも、届けられるよう様々な工夫がされている。
味噌は大豆を発酵して作られる。
納豆が兵糧として使われたように、発酵した大豆食品は栄養と保存性から遠地でも機能を発揮する優秀な兵糧である。
この味噌汁の商品は固形化した味噌の塊(フリーズドライ)。そしてその中には味噌だけでなく「味噌汁の具」も入っているのだ。湯をかけると固形物がとけ、具入りの味噌汁となる寸法である。そしてその具に
は日本各地の特色を有していた
「……うむ」
日本の地方を応援する草薙である。
機能性と伝統性、好みである
故に――
「助けるぞ!」
助けるのがこの草薙悠弥である。
お金を出し、支援した。そして……
「味噌汁を食すぞ!!」
味噌汁を飲む。
味噌は栄養がたっぷりだ。
そして今回の味噌は
(山菜がたくさんあるな)
湯で溶けた味噌固形(東北)からは様々な具がまろびでておた。
その中で特徴だったのは、山菜の多さ。
茸だ。
なめ茸、椎茸、エリンギ。
(なるほど)
東北は椎茸を栽培するのに適した地でもある。
元気いっぱいだ。
そういうわけで
「食うぞ!」
◆
草薙は東北味噌を食した
◆
「うまい」
味噌汁、うまい。
味噌汁はとっても味噌汁だった。
暖かい味噌汁、古来からの日本食はやはり体に合う。
そして
(山菜やないの)
キノコがいい。なめこヌメリが味噌汁の味に深みを与えてくれる。
シイタケは味噌がしみ、味噌うまみがあるシイタケになっており、これもうまい。味噌汁の王道具ともいえるエリンギにも東北味噌が絡み、これまたうまい。
そして――
◆
仙台の――味噌汁
東北の――味噌汁!
(日本応援だ!)
食い終わった後、草薙は!
「良し!!」
実に良し。
「――良かった」
――支援して良かった。
草薙は思った。
(まぁ、微々たるもんだがな)
ささやかな金額、ささやかな支援。
だが――
「――それもまた良し」
(頑張れよ、東北!)
(頑張れよ、関わる多くの日本人!)
草薙悠弥は日本を応援。
東北を、仙台の味噌を応援したのであった。